結い物に関する本の執筆について

どうも桶光です。先日、ブログを開設しましたので、いよいよ、投稿していこうと思いますが、そもそもなぜ開設したのかという理由を書いておこうと思います。

このブログ&ホームページは、元々「結い物」についてのブログを書いていき、最終的に1冊の本にまとめて、「結い物に関する本にすることを目的に作りました。

本にまとめようと思い立ったのが2017年3月。そして、2020年3月にその本を出そうと決めました。本を書いて出すまでに3年。執筆に関しては無知の私にとって、それは長いのか短いのかもよくわかりません。

しかし、本を書くにあたって、いったいどんな本にしたらよいのか、なかなか決められずに、、加えてありがたいことに本業の桶作りも忙しく、子供も授かったりと、先に進まずにいたら、あっという間に1年半が過ぎてしまいました。。。しかし、今更やめてしまうことはしたくありません。なぜなら、私にはそうすべき役目があると自負しているからです。

そもそも、なぜ私が「結い物に関する書物」を作ろうと思い立ったのか。
それは、私は子供の時から自然と木を扱い、桶を作り、木材という素材がどういうものか。桶とはどういうものであるかを感覚的に知ったうえで成長してきた自分自身の感覚で、実際に一般の方々に桶の説明をしたり、使ってもらったりする中で、現代の日本では木製品(特に桶)に”どういうことが起こり得て、どのように対処したらよいのか、どう使えばよいのか”。という認識そのものがほとんど存在しないことに戸惑いを感じたからです。
もちろん、私自身が完璧に認識を持っているわけではないですし、完璧な正解ばかりではないとは思いますが、ある程度の、少なくとも最低限のことは言えるかと思います。

この活動の一環として、私桶光は、大阪にある食のセレクトショップ「きしな屋」で木桶ワークショップを行っています。
その内容は、私が来ていただいた方に桶について、木についてのお話をして、ある程度の知識を知っていただいたのちに、実際に桶がどのような構造になっているのかを、木を組んで桶の形にしてもらって、感覚的に理解してもらうという内容です。
初めは、「桶を知ってもらおう」というような単純な話で始めたのですが、実際に開催してみると、想像以上に”木桶というものが未知の製品で扱い方がわからない”という方々が圧倒的に多いことがわかりました。

たしかに、考えてみると、木桶というものは日本にプラスチックが普及した昭和40年代を境にほとんど使われなくなり、同時に木桶職人も一気に激減してしまいました。そしていつしか、木桶というものは「生活の道具」としての位置づけすら失い、完全に忘れ去れた昔の古臭い道具として認識されてしまっているのが現状だと思います。
そんな中で、最近だと、木桶というものがある種のブームになりつつあり、木桶を見直す動きも活発にみられるようになってきました。
しかし、”一度消えうせた道具”。使い慣れてきたわけでは決してないので、”なんとなく良いってことは知ってる”ということで木桶を使うと、慣れないよくわからない木桶を、間違った扱いをしてしまったり、間違った認識でみてしまったり、意図しない認識が植え付けられてしまったりすることで、「なあんだ。木桶ってダメじゃないか」ということに陥ってしまうことが、私たち桶屋にとって怖いことであり、もったいないことであり、桶業界がこんどこそ無くなってしまう原因になるのではと危惧しています。

私は、木桶ワークショップをやらせていただくことで、来ていただいた方々から、「とても分かりやすかった」「安心して買える」「もっと詳しく知りたい」「来て本当に良かった」というお声をたくさんいただいてきました。
うぬぼれかもしれませんが、私は人に何かを教えるために説明したり、理解させてあげたりすることが好きですし、得意なことと思っています。
加えて、小さいころから木を扱ったり、大学で木のことを学んだり、実際に桶を作っています。
そこで、私が今現代の日本に木桶の認識を広めないで誰が広めるのかという思考になったのです。

 

これが、冒頭にある私の役目」であると自負するようになったきっかけです。本を書こうと思い立って1年半。それまでにも多くの方々に桶を作り、使ってもらい、経験を積ませて頂き、たくさん失敗もしました。喜びの声もあったし、逆にご迷惑をおかけして怒られたり、まだまだ未熟ではありますが、日々勉強させていただいています。決してこの期間は無駄にせず、逆に活かして活動を続けていきたいと思いますので、どうぞ皆様応援の程よろしくお願いいたします。

決して、私の言うことが100%正しいとは限らないし、そう思ってはいませんが、少なくとも桶という業界にいる人間として間違った方向の認識ではないという自負はあります。
これからは、このホームページ・ブログを通して、読んでいただいた皆様に木桶というものを知っていただきたいと思います。

木桶の輪がもっともっと広まりますように。

桶光

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